カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

Game of the Year 2021

昨年同様、印象的だったものを改めて紹介します。
昨年までのゲームのDLCは含めません。
 

芸術性

  • ElecHead

    プラットフォーム:Steam
    ジャンル:アクション
    評価:10.0/10.0

    古き良き横スクアクションでありながら、最先端の「芸術」です。
    先のメトロイドでボリュームが少ないことを微妙に感じた一方で、そもそもボリューム多ければ良いというものではないと、このゲームにはとんでもないパワーで殴りつけられた。人によっては2~3時間もあればコンプリート可能なので時間を惜しまずやったほうがいい。歴史に刻まれるべき作品。

「ボリュームあればいいってもんじゃない」を完全な形で体現した2Dプラットフォームパズルアクション。
数時間で摂取できる芸術です。ムダや引き伸ばし一切なし。アクションゲーに遊び慣れててもしっかり遊べて、最後は構造の美しさに溜め息が出ること請け合い。
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作り込み

  • Hades
    https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/naopoona/20210703/20210703065002.jpg
    プラットフォーム:Steam
    ジャンル:アクション
    評価:10.0/10.0

    インディーゲー市場においてもはや玉石混交の状態になっているローグライク(ローグライト)というジャンル。
    例えばストーリーがおまけ程度であったり、「何度も繰り返される理由」に対する言及も全く無かったりと、そういった点がほとんど切り捨てられていることも多く「それでも面白ければ問題なし」と言いたげなゲームも増える中、Hadesはそのような「当たり前」を覆した。ストーリーとそれに伴ったキャラのセリフ・会話の作り込みが本当に尋常じゃない。
    流石にこの作り込みがスタンダードになっちゃったらどの開発会社もしんどすぎるだろ、と思う位なので本当に稀代の作品と言えると思います。
    もちろん、アクション部分の戦略の幅ややり込み要素についても文句なし。Switchでも日本語版が出たのでアクションゲー好きなら絶対やっとけレベルの一作。

隅から隅まで作り込みがとんでもない。
ストーリー性に欠けるところから一般的には取っつきづらさもありそうなローグライトジャンルだけど、これを入り口に遊んでみるのは大いにアリだと思います。難易度はちょっと高めですが。
store.steampowered.com

 

推し

  • メトロイドドレッド

    プラットフォーム:NintendoSwitch
    ジャンル:アクション
    評価:9.5/10.0

    十数年ぶりに満を持してリリースされた2Dメトロイド最新作。 サムスリターンズで確立したスタイルを更に突き詰め、2Dメトロイドの世界観や面白さがとことん磨き上げられた逸品。 アクションの難易度はやや高めだがリトライのストレスは一切なし。2Dと3Dがシームレスに移行する演出とQTEでサムスがスタイリッシュに戦う様は一見の価値あり。 メトロイドを遊び慣れた人にとっては初心者向けの誘導が露骨で一本道に感じる点や、ボリュームは控えめな点など微妙な所もあるのは否めない。しかし開発者想定済みのシーケンスブレイクが仕込まれているなどファンの期待にもしっかり応えている納得の出来栄え。決してプレー人口を拡大するためにシリーズの根幹をブレさせるような妥協をしているわけではないのが伝わってくる。

10点つけてないのにどうなのと言われてしまったらまったくもってその通りなんだけど、古いファンにとってはシリーズ再起がただただ嬉しかったので売れてほしいんです。買ってください。
www.nintendo.co.jp  

Game of the Year

  • リーガルダンジョン

    プラットフォーム:NintendoSwitch
    ジャンル:アドベンチャー
    評価:10.0/10.0

    久々にとんでもない作品が来てしまった。
    それも王道ではなく、間違いなく"邪道"。
    逆転裁判ゴーストトリックダンガンロンパ、十三機兵防衛圏…代表的なものからマイナーなものまで、アドベンチャーゲームはそれなりに遊んできているつもりだけど、これほどまでに「良くも悪くも期待の"斜め上"をぶっちぎってきた作品」は他にない。

    主人公の警察官、清崎蒼が担当する8つの事件。プレイヤーは清崎として事件の詳細を読んで「調書」を作り、罪状や有罪無罪の意見を検察・法機関へと提出する。選択によって物語は分岐していくが、トゥルーエンドに至るまでの物語の見せ方とその内容がとにかく凄まじい。
    難易度はやや高め、文字がかなり多いので人を選ぶのは否めないが、「ゲーム」でしか体験できない唯一無二の社会派ミステリー作品だと言える。
    「罪」とは何なのか。開発者のSOMIさん曰く9割が実話に基づいている物語を、ぜひ自身の手で遊び、考え、味わって欲しい。

某総選挙でアドベンチャーゲームがまったくランクインしなかったことにより、このジャンルのニッチさを実感してしまい悲しいです。
難易度高い、文字は多い、内容はヘヴィー、読解力や考察力が求められる、と決して万人には勧められないのだけど、今年遊んだもので最も衝撃を受けたのは間違いなくコレでした。
ミステリ小説が好きな人は絶対にやってみてほしい。
store-jp.nintendo.com  

総評

ボードゲームがメインの年でした。
メトロイドがシリーズ復活してうれしかったです。
パズルやアクションのジャンルは地味に粒ぞろいでよかったです。

ボードゲームに熱量を取られており総評が小学生の作文になってしまったことをご容赦ください。

おまけ

開発者に申し出てボランティアで翻訳頑張ったので良かったら遊んでください。 store.steampowered.com

過去記事はこちら

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