発売3週間足らずでこんな事言うのもどうかとは思いますけどね。
1からのプレイヤーとして、純粋なゲーム内容は2よりは1に近づいていると感じて好みだったり、ヒーローモードが過去最高の仕上がりだったり、ナワバトラーがボードゲーマー的に超面白かったり(早くオンライン対戦やらせてくれ)、楽しんでいる部分は大いにある。あるんだが、だからこそ、そのゲーム内容を支えるシステム面の様々な部分、特に「報酬」に関する緊縮的な設計思想が我慢ならなくなってきてTwitterに書き散らした。その結果として、自分にとって致命的な問題点がどこなのかがわかった。
バンカラマッチオープンの合流仕様が2のリーグマッチから退化しているだとか、そういう細かい仕様の粗はもう無数に目に入ってるしTwitterでも散々愚痴っており、そのたびに任天堂のご意見窓口に投書もしているので割愛。ここではひとつだけ主張する。
家庭用ゲームに軽率にログインボーナスや時期限定要素を実装するな!!!!!
「毎日遊ぶとお得」をまるで画期的な発明かのように扱い、ジャンルを問わず家庭用ゲームに実装してる連中、「毎日遊ばないと損」とも表裏一体だしユーザーの心理としては長期的にはそっちの方がどんどん大きくなることにそろそろ気付いてくれや
— ナオプーナ (@na_op_oo_na) 2022年9月26日
ログインボーナスは、スマホで「手軽に起動できる」からこそギリギリ成立するシステムだと思っている。
しかしながら「1日につき1回できること」はこれまでのシリーズ作にもごく普通に実装されていたにも関わらず、3のそれを問題視する理由は、主にそのできることの内容にある。
ゲームを起動して、お店の商品をざっと見て、ウニが取り寄せた商品をチェックする。1はこれくらいだった。
2以降は(どれを所持しているのかアプリ上でわからないので、とりあえず買ってからゲーム内で確認するしかないクソみたいな仕様の)ゲソタウン産のギアの購入のためにアプリとゲームを往復する作業を強いられ、3はそこからさらにロビーでガチャを回し、(ヒーローモードをクリア済の場合はドローンが持ってきたアイテムを受け取り、オルタナでドローンを起動し、)そして「1日1回バトルに勝利しろ」と言ってくる。
スプラ3に関して言えば「1日1勝のカタログボーナス」が最たる例
— ナオプーナ (@na_op_oo_na) 2022年9月26日
それが無いと1シーズン3ヶ月のカタログを埋めるのがライト層にとって難しいのなら、「そもそも3ヶ月間分のプレー報酬をそんな形で実装しているのがどうかしている」んだわ
この「勝利」の要求と報酬の内容が酷い、という話だ。
まず当然ながら勝利しなければならないので、例えカジュアルなルールであるナワバリバトルだろうが日課をこなすためにかかる時間は不定であり、なかなか勝てない人はストレスばかりが溜まるだろう。サーモンランの成功でも獲得できることは確認しているが、サーモンランNEW WAVEは前作と比べて明らかに難易度が上がっているので、これの成功だって決して確実なものではない。せめて「モードを問わず遊ぶだけでOK」なら遥かにマシだったと思う。
「だったらそこまでやらなくてもいいや…」となるかもしれないが、その1日1回のバトル勝利の報酬は「カタログボーナス」であり、これが更にたちが悪い。
ゲーム内では1冊のカタログが配布されており、そのレベルを上げることでギアを含め様々な報酬が得られるようになっているが、カタログは1シーズン=3ヶ月ごとに切り替わるとのこと。つまりカタログから獲得できるギアは時期限定であり、(1年後同じシーズンにはまた獲得できるとのことではあるが)それを逃したくなかったら「毎日ボーナス貰えばカタログレベル上げやすいから、100まであるけどコツコツ遊んでレベル上げ頑張ってね」という構造になっている。
もう「バカじゃねーの?」としか言えない。
「好きな時に好きなだけ遊べばいいという家庭用ゲームの利点」を何故自ら投げ捨てて、場合によっては参入障壁にすらなり得る「限定要素」をわざわざ実装してしまうのか?
金策をさせたくないがためにフードチケットのゲーム内排出確率にあからさまな差があるだとか、ザッカが理不尽に高額なものばかりだとか、ゲーム内経済事情は非常に厳しいくせにあらゆる面で報酬はケチくさく、「俺たちの設計した通りに細く長く遊べ!」と開発者から強要されているに等しく窮屈極まりない時点でもう大概なのだが、自分にとってひときわ目立って最悪なのはこれらの部分だという結論に至った。
別に内容が面白けりゃ1日1回どころか何日でも何回でも遊ぶんだよ!頼むからユーザーのモチベーションをこういう安直なシステムで操作しようとするのをやめてくれ!!そういうことをされるのが逆に冷めるんだよ!!!
ちなみにあつまれどうぶつの森も同様のログインボーナスがあり賛否吹き荒れたものの、どうぶつの森はゲームの性質上そのシステムの実装が許されるギリギリのラインだと考えています。(個人的には当然嫌いだし、それ以外にもあまりにも酷い仕様が多すぎてさっさと辞めましたが)
そしてどうぶつの森に関しては日々や季節の移ろいがゲーム性のひとつだからこそ「時期限定」要素があっても不自然ではないが、Splatoon3のそれは自然に連想されるゲーム性ではなく、他の目的のもとに恣意的に実装しようとしなければ入り込まないものであり、それは不要だろと言いたいわけです。
どうせこの「時期限定」要素をどうぶつの森から輸入して画期的なことやった気になってるんじゃないですかね某プロデューサーは…。
スマホゲーがそういう仕組みで溢れかえってて、人の可処分時間を「構造」で何とかしてもぎ取ろうとしてる中、「好きな時に好きなだけ遊んでいい、純粋な楽しさ・面白さ」で勝負してくれるのが家庭用ゲームだと信じているし、任天堂のビッグタイトルでこそそれを打ち出してほしかったよ俺は
— ナオプーナ (@na_op_oo_na) 2022年9月26日
もう老害と言われるのも覚悟の上で日頃から言っているが、スマホゲー(一般的にはソシャゲとよく言われますが自分はあえてこう書いています)のテンプレ的なシステム全般が心底嫌いである。
「ご褒美あげるから毎日遊んでね~」「キャラもアイテムも期間限定やピックアップでお出しするからこの機会を逃さないでね~」「一気にたくさん遊びたかったらお金払ってね~」
全てクソ喰らえだ!!!!面白いなら買い切りで金払うから好きな時に好きなだけ遊ばせてくれ、頼むから。
任天堂の家庭用ゲームについてはこういう安直なユーザーのモチベーション管理システムに頼らず純粋な「面白さ」で勝負してくれることに期待していたし、実際本作のバトル部分に関しては(気になることが無いとは決して言わないが)2よりはずっと面白いと感じているので、その周りを固めるシステム群があれもこれもnot for meであることによる失望感はとても大きい。
スプラ3のこのゲーム内容の根幹ではないところでユーザーの体験を薄く引き伸ばすようなしょうもないシステム群、いわっちが見たら一体何て言うんだろうな
— ナオプーナ (@na_op_oo_na) 2022年9月27日
こんだけ文句垂れたところで面白いところは山ほどあるから結局しばらくは遊び続けちまうんだけどな!!!!!
ほなカイサン!!!