カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

ストリートファイター6を始めたおじさんの記録:その11 MR1800到達 練習プロセス公開編

前回記事はこちら

 

 

 

 

 

 

Act4でMR1700に到達、Act5でMR1800に到達しました。
※追記 Act5終了時点でMR1900到達しました。

 

格ゲーあまりにも難しすぎるという感想は未だにまったく変わっていませんが、「格ゲーの上達に必要なプロセスを見極め、それに沿って黙々とやること」は、音ゲー上達の経験を活かしてか結構得意なほうなのかもしれないと思い始めているところです。

 

もはやできるようになったことそのものを記す意味はあまり感じなくなり、そして「自分が格ゲー上達のためにこれまで約9ヶ月間どのようなプロセスで取り組んできたか」はそろそろ誰かの有益な情報にも成り得そうだと思ったため、今回はそれを紹介します。

 

1.上達のために有益そうなあらゆることをメモ・整理し、課題設定する

これは格ゲーを本格的にやってみようと決めた瞬間からずっとやっています。

「ググれば出てくる」ではなく「今自分が必要だと判断した情報がすべてまとまっている場所」を作ることがもっとも重要です。

コンボレシピや入力が難しい部分をどんなリズムで入力すればいいか試行錯誤した内容、各種ダウン技を当てた後に取れる有利フレームとその後の起き攻めの選択肢、自分ができるコンボで出るダメージとそれを狙う体力ゲージ目安などを記したリーサルダメージリスト、日々のトレモでこなす練習メニュー、トレモの各キャラにどんな練習をするためのレコーディング・設定をしているかなどの運用状態、キャラ対策をCosense(旧Scrapbox)にメモしています。

コツはいきなり適切なページにメモしようとせず、「情報・課題・気になること、すべてごちゃまぜでいいからとりあえず書き留めておく場所」をトップページに用意し、何かあったらとりあえずそこに書き、定期的に適切なページへ移動・整理することです。

色んな情報を書きまくっていくと1ページが肥大化し逆に必要な情報が目に入りづらくなってくるので、もうこの情報は目に入ってこなくても自然とできている・頭に入っていると判断したことはアーカイブ用のページに転記し普段使いのページからは消していきます。

そして今後できるようになりたいあるいは気をつけたいことである「課題」は、リストアップしたあと、「上にあるほど優先度の高いもの」として優先順位づけをします。いくつも同時に試行するのは非常に困難なので、できることなら毎試合で実践したい「最大の課題」を攻撃面と防御面で1つずつ決めます。

 

2.課題のうち優先度の高いものは付箋に書き出してモニタ近辺に貼る

前述のとおり課題をWeb上にまとめておいたところで、いざ実際に対戦すると笑えるほど実践できません。やろうとしていることなんてすぐ忘れて手癖で動かし始めます。

そこでそれらを付箋に書き出してモニタ近辺に貼り付け、ラウンドの合間・SA3を喰らっている最中・対戦の合間などに必ず眺めるルーチンを作ります。

これは直近の最大の課題だけでなく「常に気を配り続けたい注意事項」などを貼っておくのもありです。ただ今の最大の課題が何かは一目瞭然となるよう、付箋の色を変えて運用しています。

自分が今貼り出しているのは課題以外では「開幕ズームパンチはハイリスクローリターン」「相手の攻め中に近距離で後ろ飛びフロートを入れない」などです。

ちなみにリーサル判断を意識し始めた頃は「Dゲージの切れ目を伸ばして端から大体5000,4000,3000,黄色2500」とかそういうレベルの情報も貼ってました。体力10000以外は無視。いきなりそういう例外まで考慮しようとしてもろくなことにならないので。

 

3.どれだけ疲れていてもモチベが無くても最低限トレモだけは触る

1月中旬~3月までモチベ低下し別ゲーメインで遊んでいた期間はあれど、おそらく今年に入ってから9月中旬時点まで、全くスト6を触っていない日はその期間を含めても2週間あるかないかくらいだと思います。

練習メニューは主に2種類で、まずは頻繁に使うことになるコンボの練習です。入力猶予が少ないコンボなどでミスる時は、キーディスプレイを見てミスる原因・ミスなくできている時の入力やキャラの動作の特徴などをメモします。音ゲーマーなので「ダルシムの上体が起き上がり始めたのを目視してからBPM180の16分で4中K 63214強K」のような記述をしています。

もうひとつは起き攻めやヒット確認など、相手の動きやこちらの行動の結果次第で半ば反射的に動きを変えなければならないシチュエーションの反復練習です。「スト6 筋トレ」とかで調べるとプロが解説している動画が色々出てくるので自分に必要そうなものをやりましょう。ダルシムにはヒット確認が必要な連携が全くと言っていいほど無いため、画面端の起き攻めの部分についてMR1600以上から取り組み始めました。

おすすめはぷげらさんのこれです。
いくつかやりたいパターンが出てきたらキャラを変えてレコーディングや反撃設定を行い、その運用内容は練習メニューページにメモしておきます。

 

4.他プレイヤーのリプレイを見て学びを得る

最初からトッププレイヤーのリプレイを見てもあまり参考にならない、という意見もしばしば見ますが、自分はダルシムに関しては使い始めた当初から鶏めしさんやYHC-餅さんのリプレイを見まくっていました。細かい駆け引きなどは当然わかりませんでしたが、彼らが使っているコンボとそれを採用する意図を考えたうえで理解が及ぶものを自分も採用するのがひとまずの上達への最短距離だろうと確信していたからであり、実際のところMR1600くらいまでは彼らの立ち回りの特徴・コンボ・セットプレイを覚え、精度を上げ、少しずつ実戦投入していくだけでもどうにかなったと言っても過言ではありません。
今も自分のダルシムのスタイルはYHC-餅さんのプレイが土台です。

MR1600を超えたあたりから、自分と同じくらいから100程度MRが高いプレイヤーのリプレイもちらほら見るようになりました。これは手当たり次第見るわけではなく、「自分が苦手なキャラにそこそこ勝っているプレイヤー」をリプレイ検索機能で見つけます。そこから立ち回りの特徴を掴み、キャラ対策メモを充実させていきます。
ちなみにこの検索機能、MASTER帯においてMRで範囲を絞ることができないのが大変不便なのでCAPCOMさんどうかアップデートお願いします…。

 

5.バトルハブでの色んな人との連戦を課題の練習場にする

これはMASTER到達後にやり始めました。自分はダルシム、またその前に使っていたJPについても、MASTER到達までは友人とのカスタムルームマッチを除けばずっとランクマッチだけをやっていました。

課題を意識的に試すのはカスタムルームマッチで大いに行いそれで充分でしたが、バトルハブでしか得られない最大のメリットは「見知らぬ人と10先近くまで連戦できることがあるので、対戦の中で相手の動きを見抜き、自分の動きを適応させる練習ができること」だと思います。

特に格上の人と対戦すると自分の特定の行動をずっと咎められ続けることがあり、2先ならともかく5先とか10先くらいのスパンでやられ続けていると流石にそういう弱点に対戦中にも気づくことができます。ではそれをどのように変えればいいのか、実戦の中で考えながら試行錯誤をするのはランクマッチにおける2先のスピード感では自分には非常に難しいため、バトルハブはよい練習場所になっています。

カスタムルームマッチでの練習も課題への取り組みにおいては良いのですが、どうしても人読みで動かしてしまう部分が出てくるため、「見知らぬ人の立ち回りの癖をその場で考え素早く見抜く能力」は、まずはバトルハブで鍛えるのが最適だと考えます。

 

6.ランクマッチは前述のバトルハブでの実践の合間にのみ行う

これは特にAct5でMR1600から1800にたどり着くまでの直近で心がけていることです。

音ゲーのような「やり込んで自身の練度さえ上がれば自然と結果が数字として出るゲーム」とは異なり、格ゲーには対戦相手がいて動きやキャラの相性も存在する以上、調子が良い時はあっても安定は決してありません。

調子が悪く感じる時というのが本当にたちが悪く、「何故自分が負け込んでいるのか」を冷静に把握しすぐに次に活かすのはあまりにも難しく、下がったMRをすぐ取り戻したさから安定志向で同じような動きをしてまた負けて…俗に言う「沼る」ことがかなり多いです。

あと自分の動きに納得いかない部分や致命的なミスがあった時、もう一度やっても為す術無く負けるだけだな~と降参した時、勝っていても反省点が多く仕切り直したい時などは普通に1抜けします。SNSでマナーだの許す許さないだのゴチャゴチャ言ってる人たちのことなんか知ったことではありません。許されないのは回線切断行為だけであり、モダンも1抜けもそれが可能な仕様でゲームが作られている以上すべてプレイヤー個々の「自由」です。

思想が漏れ出てしまい脱線しましたが、そこに数字とランキングがある以上、どれだけこだわりを捨てていようが、それらは「指標」ではあり続けます。重要なのはその増減に精神を乱されることなく、ただ結果として受け止め、その先で「自分が次に取り組むべきことが何なのかを明らかにすること」です。
自分にとってはもはや無心で物量をこなすだけで上達できる領域ではないと感じ始めているのもあり、ランクマッチはバトルハブの合間で練習の成果をたまに確認してみるくらいのスタンスで基本1,2戦、多くて5~10連戦までとしています。

 

7.負け試合のリプレイを見てダメージの原因を収集・可視化し、課題を導出する

これも6と並行してやり始めたことです。

ランクマッチは負けたすべての試合、バトルハブは5~10先に応じてくれた相手に大敗した試合を対象にします。ダメージ原因の中でも「2000点以上のダメージにつながってしまった動き」「リーサルにつながった動き」辺りをピックアップして集計します。

下段のガード漏れ、割り込めないボタン押し、至近距離での飛び殴られ、ラッシュ止め失敗、当たらないコパン差し返され、パリィ投げられ、飛び道具ジャスパ飛び、インパクト返せず、Dリバガードされ、Dリバ垂直跳ばれ、最低空Pテレポ落とされ…など現時点で約40項目ほどあがっていますが、集計していくと自分が何をしてしまっている時に大きなダメージを取られがちなのか鮮明に浮かび上がります。
一方でその行動がリターンにもつながっているケースもあるでしょうから、特定の行動を極端に減らしたり増やしたりするのが良いとは限りませんが、そこをさらにシチュエーションごとに細分化して集計すれば何かしらの課題の導出には繋がります。

 

8.1週間くらいを目安に課題を更新または刷新する

課題への取り組みも1週間もやっていれば概ね成果が見え始めます。かなり定着し選択肢として繰り出せるようになったもの、やろうとしても全く身につかなかったもの、様々出てくると思いますが、必ず一定の期間をもって優先度を更新します。自分は最長1週間、最短だと3日くらいで更新することもあります。

7で収集した負けの原因の改善につながりそうなものを重視することが多いですが、シンプルに「このコンボ・セットプレイを取り入れたい」などもモチベ維持には重要だと思います。

収集した他のメモも考慮するため、1,2に戻ってループするイメージです。

 

 

今回はこんなところです。
次はMR1900とか2000とかあるいは万が一ではLEGENDタッチとかができたりして、その時までに大きな変化があればそれを書き記そうと思います。

 

最後に、フレンド申請は誰でも気軽にどうぞ!
実力気にせず誇張抜きで誰でも歓迎です。
毎日のようにカスタムルームマッチをやっているので、オンラインになっている人を無差別で招待しています。なのでダルシム以外にも色々対戦できます。
よくいるキャラは2024年9月時点でエドモンド本田ディージェイエド・ジェイミー・ラシード・キンバリー・A.K.I.・ブランカあたりです。

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