カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

2Dアクション「Celeste」が面白すぎるので全人類に遊んでほしい

表題の通り!!!!

2018年1月25日にSteam他各プラットフォームでリリースされた「Celeste」が、ここ数年で遊んだ2D横スクロールアクションの中でも最高峰の出来だと感じたのでその魅力を紹介します。NintendoSwitchにて海外e-shopからダウンロード購入して遊びました。

 

ストレスゼロで試行錯誤出来る「死にゲー」

プレイヤーは主人公のMadelineを操作してセレステ・マウンテンを登っていくことになる。 が、その道のりは決して平坦なものではない。

基本的にこの山、トゲだらけである。 Madelineはトゲに触れるとロックマンのように爆散してしまう。

しかし彼女はなんとエアダッシュを使うことができる。 この8方向へ行えるエアダッシュとジャンプ、壁捕まり、壁キック、そしてステージ中のギミックを駆使して山を登っていくことになる。 操作感としてはロックマンXがかなり近い。

死んでも長ったらしい演出もなく、残機の概念もなく、ただ直前の復活ポイントまで戻されるだけ。この復活ポイントもかなり細かく配置されているので「またこんな所からやり直しかよ!」と感じることは少ない。安心して「死んで死んで試行錯誤して乗り越えて」のサイクルを繰り返せる。

 

登山、そして自分自身との対峙を描くテーマ性

人は何故山に登るのか?

「そこに山があるからだ」はあまりに有名だが、この命題に対しての答えは十人十色で様々なものがあるのだと思う。 Madelineは並々ならぬ決意を抱いてセレステ・マウンテンの登頂を試みているのだが、セレステ・マウンテンはとても奇妙な山で、その道中で彼女は自分の心の弱く醜い部分が具現化した存在と出会うことになる。

この存在とどう向き合っていくのかというのは、まさに「自己との対峙」であり、それは登山が秘める魅力のうちのひとつと言えるものだ。道中での人との出会いも経て明らかになるMadelineの胸中とその変化を描くストーリーは、決して大それたものではないにしろ本作において欠かせない要素であり、「単なる死にゲー」に留まらない魅力となってこのゲームを支えている。

 

豊富且つ一筋縄ではいかない収集要素

道中には各所にストロベリー(画像は既に取得済で色が変わっている)が配置されており、これが収集要素となっている。 「ただ突破するだけじゃなくちょっと考えて頑張らなきゃいけない位置」に絶妙に配置されており、ストロベリーを取りながら一山超えた時の爽快感はなかなかのもの。Switch版が動画保存に対応しているのはここら辺のプレイヤー心理を実によくわかっていると思う。

ストロベリーの取得状況も一目瞭然で、今回のプレーで取得したものは赤、一度取得したことがあるものは青、まだ取得していないものはハイフンで表記される。一度クリアすればステージの途中からやり直すことも出来るので取り逃しを探しに行くのは容易だし、ストロベリーは取得した時点で保存されるので即マップに戻ってもOKというストレスフリー仕様。

 

収集要素はストロベリーだけではなく、取得のために謎解きも必要となるクリスタルハートと呼ばれるシークレットアイテムや、ストーリー中で挑戦するものよりさらに高難易度なステージに挑戦できるB面テープといったものもステージのどこかに隠されており、それらを求めての探索も楽しめる。(しかしテープだのB面だのといってその概念がわかるのはもう一定以上の年齢層だけなのでは…)

 

ちなみにB面はステージ1の最初の画面でここまで違う。

 

山頂への旅路を彩るBGM

ステージそれぞれに専用のBGMがあるのは勿論、それもずっと同じものが流れ続けるわけではなく、ステージの進行に合わせて音が増えたり減ったりと非常に凝ったつくり。

そしてなんとB面では元々のBGMを別コンポーザーがリミックスしており、通常ステージで聞き慣れたBGMをまた少し違った気分で楽しめる。高難易度ステージに挑戦しながらなので楽しむ余裕があるかどうかは別として…。

 

その他

もうここまででだいぶお腹いっぱいなのだが、少しシステムの異なるプロトタイプをゲーム内で発見後に遊ぶことができるというオマケ付き。

唯一難儀な点を挙げるとすれば、日本語訳がやや雑であり、意味は通じるけど翻訳サイトで訳しただけなのでは…と感じるような文章も多々存在することか。それでも前述のストーリーを理解するには不足のないレベルではあるし、何よりこの手のゲームがリリース当初から日本語に対応しているだけでもありがたいと思ってしまうのでした。

上記日本語訳の問題ですが、現在はUNDERTALEなど様々なゲームのローカライズを手掛けるハチノヨンによる再翻訳が行われ、全く違和感無いものとなっています。

 

さあ、細かいことはいいので山に登ってくれ!