カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

ディフェンスダービー

プラットフォーム:iOS
ジャンル:ストラテジー/タワーディフェンス
評価:6.0/10.0

ディフェンスダービー

ディフェンスダービー

  • KRAFTON Inc
  • ゲーム
  • 無料

配置するユニットを「競り」で落札し、同じ敵が出現するWaveを乗り越え生存目指す4人対戦型タワーディフェンスゲーム。

執筆時点では未だリリースから100日程度であることは前置きしておく。

ゲームの根幹部分は非常に斬新で面白い。

配置マスは9マス、中心のキャラがヒーローという別枠扱いで、それとシナジーのあるユニット8体も含めてデッキを構築する。

バトルではコインでユニットを落札するフェーズとタワーディフェンスで全員共通で湧く敵を倒すフェーズの繰り返し。
コインを最も多く持っているプレイヤーの手持ちユニットが競りの対象になるのでできるだけ多くコインを持ちたい、そして低価格で落札したいが、あまり価格を抑えすぎると他プレイヤーにユニットを取られてしまうので程々の価格を狙う必要がある。
デッキの構築が違えば他者のユニットは欲しくないのでは?と思うかもしれないがこのゲームが絶妙なのは、つけた競り値が2位・3位の場合にボーナスコインを貰えるようになっているところ。たとえ欲しくないユニットでも競りを怠れば自身のユニットが競り対象になる機会が少なくなるので、「極力節約して1位を狙う」だけではなく「2位・3位の金額をつけてボーナスコインを狙う」ような積極的な競りが勝利に繋がるデザインが秀逸。

難点は、一般的スマホゲーと同様、日次・週次のミッションを延々こなすのを強いてくるのと、ひと月ごとにリーグと呼ばれる順位戦をひたすら登るラダークライムくらいしか目立ってやることが無いこと。
また開発方針としては1人用のモードを拡充していく予定だそうだが、1人用のモードは肝心の競りのシステムが存在しないただのタワーディフェンスであり、それだけではハッキリ言って凡庸。現状存在する1人用モードは、しっかりクリアしていくにはヒーローやユニットのレベルの向上が必須であり、ガチャでヒーローやユニットが被ることでレベル上限が開放されていく事実上Pay to Winのシステムが存在することもイマイチさに拍車をかけている。(ちなみにそれは対人戦でも適用されるため、突き詰めると対人戦もPay to Winに行き着いてしまうはず)

それこそボードゲームのようにたまに友人と遊べば間違いなく面白いゲームシステムだと思うが、スマホゲーで毎日のように見知らぬ他人と競い合うようなモチベは維持できないしそこに必要以上のお金も払う気にはなれない、というのが正直なところ。