カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

A Dance of Fire and Ice

プラットフォーム:Steam
ジャンル:リズム
評価:9.0/10.0

譜面である「道」の上を、2つの惑星が回転しながら移動していくのにあわせキーを叩くリズムゲーム

直線的に左右に進む道は4分音符単位、上下方向に道が曲がるときは8分音符単位、45度の三角形は16分音符単位、回転のスピードがBPMなど、リズムを幾何学的に表現している。それゆえにBPMが速い曲は譜面の視認から入力の猶予が短く、大いに反射神経が問われるため難しく、曲とリズムを覚えるゲームになる。とはいえ、他の音ゲーでも視認だけは出来ても一定以上の複雑度になったときは大体覚えることになりがちなので別段これに限った欠点ではないが。なお譜面である道や画面上には曲調に合わせて様々な演出が施されており、一見かなりアブストラクトなシステムに対して世界観の彩りを添えている。

判定が厳しいゲームと銘打っているが、その厳しさは判定自体はそれほどでもなく、どちらかといえば「一度ミスするとやり直し」というゲームシステムにある。通常のプレーではチェックポイントが設けられているが、通しでの完走を求められるモードも存在する。

ちなみにオプションから詳細な設定を行うと、最高判定のPerfectでもEarlyとLateの区別がなされて判定もそこそこ厳しくなり、楽曲を通して完全なPerfectを取得するのは結構な手応えがある。

この手の「曲中の音が演奏されるわけではない」リズムゲーム、その曲その音でそうはならんやろと感じる不可解なリズムが譜面として設定されていることが多いのだが、これは下手に1曲で難易度をいくつも設けたりしていないためリズムが不可解に歯抜けになっていることがほぼなく、納得できるものがほとんど。カスタムレベルの楽曲と譜面は当然その限りではないが、少なくとも公式で用意された譜面はどれも楽曲の特徴を活かしており、それぞれにユニークな譜面的特徴を設けることにも成功している。

近年のスマホリズムゲームにありがちなコンテンツ・キャラクター先行型ではない、プリミティブなリズムゲームを求める人にオススメ。

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