カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

DAVE THE DIVER

プラットフォーム:Steam
ジャンル:アクション
評価:7.0/10.0

昼はダイビングで魚獲り、夜は寿司屋を手伝うアクションゲーム。

ダイビングパートでは物語の節目節目で構造が多少変化する不思議のダンジョンライクな海を探索し、様々な魚をあの手この手で弱らせ捕獲していくのが楽しい。寿司屋パートは配膳・飲み物作成・片付けなどミニゲームの集合体。ものすごく面白いかというとそうではないが、世界観に沿ってしっかりゲームになっているのが好印象。PS2の「俺の料理」を思い出した。

基本はこの2パートを繰り返し、寿司屋で稼いだお金を使ってダイビングパートのステータス向上、武器制作・強化、魚の養殖、農作物栽培、寿司屋の従業員を雇うなどなど、次から次へとシステム的にできることがどんどん増えていき、探索できる海のフィールドも広がっていく。特に序盤のフィールド拡大とシステム解放のテンポの良さは素晴らしい。

しかし中盤以降はメインストーリーの性質も相まって、フィールドの広がりや魚の種類の増加が失速。できることが広がったぶん様々なことをこなす資金も手間も必要となり、もはや序盤の魚を売っていては賄えずその時点で高値とわかっている魚を獲っては帰りの繰り返しで、魚のバリエーションこそ豊富ではあるものの完全に資金調達の手段でしかなくなってしまったのが惜しいところ。もっと異なる用途で序盤の魚を有効活用できる選択肢があれば…とも感じてしまった。

また、武器の制作・強化が割と序盤から解禁されるものの、「該当の武器種をダイビング中に累計3回拾う」必要があり、素材も集めなければならないため、せっかく面白い武器を拾えてもそれを使えるようにするまでのハードルが高すぎる。その割に恩恵が大きかったりメインストーリー上火力が必要となるかというとそこまででもなく、結局初期武器のライフルを強化していくだけで終わってしまった。

ピクセルアートや、それを最大限活かし随所に差し込まれるミニムービー演出、BGMは言うことなくハイクオリティ。
そういった要素や、多種多様な魚の収集そのものをモチベーションとして遊べるなら間違いなく買いの良作。

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