カクゼツ

一般大衆からは隔絶された面倒オタクの独り言。基本的にゲームのことばっかです。

ボードゲーム会 調布のあな

100人規模のボードゲーム会に行ってきました。都合により午前中だけでしたが、初めて遊んだゲームについて2つほど。

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フュージョンバンドではない。 6つのルールに従って5色3個ずつの球からチョイスして組み上げるゲーム。

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・5色の球を3個ずつ保持 ・持ち点10点 ・6枚のルールカードを場に出す ・ルールカードのバリエーションは「ある色はn個だけ」「ある2色の合計はn個にする」「○色よりも●色のほうが多くする」「ある2色は全て隣接させる」「ある2色は隣接させない」「ある色の球の上に球を乗せない」「ある色の球の下に球を置かない」などといったところ。 ・1分間でそれらのルールを守ることを考えつつ球のピラミッドを組み立てる ・構成は1層目が7個、2層目が3個、3層目が1個 ・組み立てたピラミッドの球の個数の分だけ得点+1(最大11点) ・違反したルールの数の分だけ減点-2 ・必ず11個使わなければならないというわけではない(1層目だけとかでも問題ない) ・5色全てを使用且つルールを全て守っていた場合ボーナスチップ+1 ・ボーナスチップ獲得者のうち「球の個数が一番少ない人」にさらにボーナスチップ+1 ・上記の流れを6ラウンド行い、持ち点+ボーナスチップの精算得点の多さで順位を競う ・ボーナスチップは0個だと-10点、1個だとマイナス6点…と二次曲線的にマイナスからプラスへ変動し最大の12個だと確か+30点くらい

ポイントになるのが何と言ってもボーナスチップで、最大の12個まで集められると大量得点なんだけど、最終的なチップ数が6~8個程度だとボーナス加点は5点とか8点とかその程度止まりなので、無理に少ない個数でルールを順守してチップを貰うよりも、ルールを守った上で球の数を多く使っているほうが得点が多くなる場合がある、というジレンマが面白かったです。 例えば各色1個で達成できちゃうルールが出てきた時、敢えて最小個数によるチップ1枚ボーナスを狙わずに球を11個フルに使用して6点多く稼いだほうが良いかもしれない、とか。その点を読み違えて最終的に1点差で負けて2位ってのは少々悔しかったが(笑)

瞬発的思考を巡らせて手を動かす系のゲームだとジャングルスピードやおばけキャッチが好きだけど、それらとは違って他人と競う部分が瞬発力ではなくて得点の読み合いなので、若干のソロプレイ感はあるもののなかなか良いゲーム。

アブルクセン

同じ枚数の数字が上回るカードを出すことによる「攻撃」で手札を回収したり変更させたりしつつ、自分が場に残したカードの数で勝敗が決まる、大富豪+αな感じのゲーム。

abluxxen

・手札13枚 ・場札6枚(表向き) ・残り山札(裏向き) ・カードは1~13が各8枚とジョーカー5枚 ・ジョーカーはワイルドカードであり最強の位置づけではない(つまり最強は13) ・スタートプレイヤーから順番にカードを自分の手元に出すことでプレイし、ターンごとに出したカードは枚数と順番がわかるように重ねていく ・同じ数字は複数枚出してOK ・他プレイヤーがプレイ済で最新のカードに対して「枚数が同じ且つ後に出されたカードのほうが数字が大きい」場合に攻撃が発生 ・攻撃者は攻撃対象のカードを「貰って手札に加える」か「被攻撃者に返す」かを選ぶ ・攻撃者がカードを貰って手札に加えた場合、被攻撃者は場札から選択・または山札からの取得により攻撃されたカードと同じ枚数を手札に補充する ・攻撃者が「被攻撃者に返す」を選んだ場合、被攻撃者自身が「そのまま手札に加える」か「捨てて場札・山札から同じ枚数を取る」を選ぶ ・1攻撃者に対して被攻撃者は複数になりうる(要は同じ枚数出してる人が大勢いればその分攻撃することになる) ・手札を無くしたプレイヤーが出た時点で「自身がプレイしたカードで(人に攻撃されず)残っている数 - 手札の残り数」 が各自の得点になる ・上記を数ラウンド繰り返して順位を競う

これ、初見はなんか煩雑そうに見えてうーん?って感じだったけど1回やってみたら面白さをすぐに理解した。 最初のゲームは「出来るだけ手持ちのカードをどんどん減らしたいのに攻撃してわざわざカード貰うか?」って気がしてたんだけど貰うのかなり重要。1とか3とかゴミカードでも集めまくって出せば同じ枚数で数が上回ってる組み合わせを出されない限り自分がプレイしたカードとして場に残るから貴重な得点源になる。 キモなのは、攻撃が複数人に対して発生しうるので一気にカードを集めることが出来る点と、プレイしたカードは枚数も保持した上で順番に積み重ねていくから、攻撃されたカードが取り除かれたら「さらに前に出していたカードも攻撃されうる」という点。 手札を真っ先になくすのが目的ではあるが、場に残せるようなカードをプレイしないと攻撃されて取られたり突き返されたり…となりなかなか得点源が残らず、「じゃあ集めた上で出そう」となるので、最初は皆様子見つつカードを集めたり攻撃したり…と静かなところから、機が熟した途端に急に5枚出し、6枚出しといったプレイ、またそれに対する攻撃などが発生して一気に盛り上がる。

写真は2戦目で3を全部かき集めた結果一人勝ちの図(笑) 弱いナンバーにも活路がある辺り、大富豪をより戦略的にしたテイストなので、普通の大富豪みたく気軽に遊びたいけど遊びの幅がもう一声欲しい、という人にヒジョーにオススメ。 トランプ2セット+ジョーカー1枚でやれちゃうのでコンポーネントにこだわらなければ自作も可能なあたりも◎。