一部ではフリーズ無双言われて叩かれてますが、不自然なアンチが一部界隈に沸くのが納得の面白さでした。 「ゼルダのツラを被ったクソゲー」になるんじゃないかと危惧していたが全くの杞憂。ファン向けアクションゲームとして文句無しの完成度。
ただ、あくまでも「ゼルダの伝説が好き」で、シリーズの「時のオカリナ、トワイライトプリンセス、スカイウォードソード」をプレー済みという前提なら120%楽しめるといったところ。ゼルダ好きでもディスクシステム、ファミコン、ゲームボーイ、スーファミ版あたりしかやってないという人にとっては、出てくるキャラの大半が初めまして状態なのであまりオススメ出来ません。 というか上記3作品のネタバレが容赦なく詰まりまくっているので、少しでもそれらをプレーするつもりがあるのならば逆に絶対に手に取ってはいけない作品。(そもそもWiiUを所持していてゼルダ無双を買う層において、上記をひとつもやっていないという人はそれほど多くないんじゃないかという気もしますが)
本編であるレジェンドモードが上記3作品のファンサービス的な出来であるのに対して、お題に従ってステージをクリアしていくアドベンチャーモードは打って変わって、マップ自体が初代ゼルダの伝説ベースでネタ満載です。
こんな風に、ゼルダの伝説のマップ1枚につき1クエストが割り振られており、コンパスを使って怪しい所を探し、ろうそく・バクダンなどのアイテムを的確に使うと報酬が解禁されたりクエストに挑めるようになったりする。高ランクでクリアするほど多くのマップが解禁されていく仕組みなのでそれなりにアクションゲームが得意じゃないとしんどいのと、色々解禁するのに結構手間がかかるので賛否両論あるとは思いますが。
そんなこんなでざっくりレビュー。
良かった所
・アクション爽快 無双なら当たり前だろって感じなのかもしれませんが。 ザクザク敵倒すだけじゃなくて、全体の戦局を見ながら行動選択したり、ボス戦は多少の駆け引きもあったりといい感じだと思います。 個人的にはスカイウォードソードの無駄に時間ばかりかかるチャンバラよりは好印象。
・無駄の無いキャラ成長システム 大量に手に入るアイテムにも相応の使い道があったり、一番レベルの高いキャラ以外はルピーでレベル上げられたり、キャラ毎に成長に必要になるアイテムが程よくバラけていてバランス良かったり、何というかソツがないですね。 ちなみに無双シリーズは門外漢なのでそこんとこ従来シリーズと比べてどうなのってのはさっぱりわかりません。息が長いだけあって完成されてるなーと思います。
・音楽がクサイ(褒め言葉) オリジナル曲もゼルダ曲のアレンジもこってりハードロックな曲ばかりでクサいフレーズ満載。だがそれがいい。 中でも「Skyloft:SS」は素晴らしい出来だと思います。女神の詩ロック。
・随所に散りばめられたゼルダネタ どの原作もしっかりリスペクトした上でいい具合にミックスしているなーとファン目線ながらに思います。 フックショットでムジュラの月が落ちてくるのとかたまんないです。
・ラナが可愛い オリジナルキャラ。決め技後に冒頭の写真のこのポーズ。あざとい。実にあざとい。
・ミドナが可愛い 個人的な趣味です。 プレイアブルキャラに抜擢したチョイスを褒めちぎりたい。
悪かった所
・ステージクリア時の各キャラの決めポーズでのファンファーレの終わりの音がかなり不自然にブツ切りされている
多くのキャラで鳴るメインテーマのファンファーレなんだけどこれ物凄い気になります。
容量ケチったのか何なのかわからないけど本当に理解に苦しむレベルで酷い。
アップデートでの改善に期待。
→アップデートで改善されました。
・フリーズしました(笑)
前述のステージクリア時の決めポーズをすっ飛ばしたら、テレビ画面はブラックアウト、ゲームパッドだけ画面が進まなくなりフリーズ。まあ30時間近くやってて1回ってところだけど全体数としてはどんなもんなんでしょうね。数時間プレーした結果が吹っ飛ぶようなゲームでもないし、かなり苦労した結果がトンだとかでは全然無いので、まあいいやくらいにしか思いませんでした。
これもアップデートでの改善に期待。
→アップデートで改善されました。
いやーまるで非の打ち所がないゲームになりました。オンラインアップデートの力は偉大、イイ時代ですね。 敢えて最後に1つ挙げるなら、アドベンチャーモードでアイテムを集めるのに同じステージを何度もクリアするのが少々かったるいかな…というくらいですかね。 ゼルダの伝説シリーズ好きなら買っとけ!と太鼓判を押せるゲームです。